フランス H.B.C.M.(Hippolyte Boulenger-Creil-Montereau/イポリット・ブーランジェ=クレイユ=モントロー)窯製バスク模様のオーバル皿で、1930年代のものと思われます。オーバル型はシリーズの中でも特に珍しく、見つけるのも容易ではありません。
(Mサイズ2点はどちらも補修や欠けの箇所があります。コンディションに神経質な方はご購入をお控えください。)
*この他に同型の
1 もあります。
白地に赤と青の鮮やかな配色が特徴で、外周に沿う赤色の2本線は手描き、青色の直線はステンシルで描かれ、2色の描線からその様子が見て取れます。またファイアンス陶器ならではの柔らかな焼き締めの質感や裏側の異なるサインや刻印が魅力の一つとなっています。
画像からも分かる通り高台の位置が中心からズレており、横から見ると左右のバランスに歪みが見られます(置いた状態ではガタつきはなく安定しています)。表面・裏面共に貫入は少なく、表面のカトラリー痕は(1)に比べると少し多い印象です。また縁部分には欠けを補修した跡が1箇所あります(接着の成分は不明、画像ご参照ください)。補修部分からは水分も吸収され易く、また衝撃にも弱くなっていますので取り扱いには十分な注意が必要です。
裏面にはBéarn PORCELAINE OPAQUE HBCM MONTEREAU France と識別の為のXの刻印と職人のサインと思われるhが赤色で手書きされており、中央にはDの刻みがあります。また釉薬の飛びや高台にはスレも見られます。これらの特徴はいずれも長い年月を経た古いもの、手工業時代に製造されたものの魅力であり、同じものが存在しない味わいとしてご理解頂けます様お願い申し上げます。
長径 24.7cm
短径 14.5cm
高さ 3.4cm
高台 長径12.7cm x 短径6.3cm
重さ 320g
お買い物に際して
ACHIKOCHIZで扱うものはすべて実際に使用されたユーズド品です。
その特性上、年月の積み重ねによる使用の痕跡やキズ、スレ、汚れ等がある場合もございますが、現代のものとは異なる味わいや質感、形がこれら古いものの魅力であり醍醐味です。
また全ての品物において製造年や製造国が異なる為、現在の使用環境には適応していないケースも考えられます。よって食器・カトラリー類に関しては全て観賞用としての販売であり、ご使用方法や用途等に関してはお客様の判断にお任せしております。以上の点をご理解いただいた上でお買い物をご検討いただけますようお願いいたします。
画像に関しては撮影環境によって実物の色合いとの差異が発生する場合もあります。
ご希望の箇所の詳細や写真等をお送りすることも可能ですので、ご不明な点はご遠慮なくお申し付けください。