ACHIKOCHIZ

フランス H.B.C.M.（Hippolyte Boulenger-Creil-Montereau/イポリット・ブーランジェ＝クレイユ＝モントロー）窯製バスク模様の大型オーバル皿、1920年代のものと思われます。オーバル皿自体とても珍しいのですが、中でも大型のものは非常に入手が困難です。
（こちらの大皿には一部にヒビがあり、全体的に貫入も見られます。コンディションに神経質な方はご購入をお控えください。）

白地に赤と青の鮮やかな配色が特徴ですが、外周に沿う赤色の2本線は手描き、青色の直線はステンシルで描かれています。大皿になると描線はより難しくなりますが、他の小さいサイズに比べてもこちらは歪みやムラが少なく職人の腕の良さが感じられる品です。それぞれで異なる裏側のサインや刻印、ファイアンス陶器ならではの焼き締めの柔らかな質感も魅力の一つです。

表面・裏面共に全体的に貫入と色の沈着が見られ、１箇所目立つヒビがあります（画像ご参照ください）。ヒビの箇所からは水分も吸収し易く、また衝撃にも弱いので取り扱いには十分な注意が必要です。裏側の高台部分にはスレが見られ、特に広範囲の貫入とシミからは長い間使い込まれた様子と時間が感じられます。高台裏にはBéarn HBCM Franceの刻印、判読が難しいのですが7やBと思わしき刻みがあり、手描きの赤い点は職人によるサインだと思われます。これらの特徴はいずれも長い年月を経た古いもの、手工業時代に製造されたものの魅力であり、同じものが存在しない味わいとしてご理解頂けます様お願い申し上げます。

長径　37.3cm
短径　27.3cm
高さ　3.0cm
高台　長径26.0cm x 短径16.0cm
重さ　1105g


お買い物に際して

ACHIKOCHIZで扱うものはすべて実際に使用されたユーズド品です。

その特性上、年月の積み重ねによる使用の痕跡やキズ、スレ、汚れ等がある場合もございますが、現代のものとは異なる味わいや質感、形がこれら古いものの魅力であり醍醐味です。

また全ての品物において製造年や製造国が異なる為、現在の使用環境には適応していないケースも考えられます。よって食器・カトラリー類に関しては全て観賞用としての販売であり、ご使用方法や用途等に関してはお客様の判断にお任せしております。以上の点をご理解いただいた上でお買い物をご検討いただけますようお願いいたします。

画像に関しては撮影環境によって実物の色合いとの差異が発生する場合もあります。
ご希望の箇所の詳細や写真等をお送りすることも可能ですので、ご不明な点はご遠慮なくお申し付けください。